肌が乾燥しやすく、かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる慢性的な皮膚の病気です。
子どもに多い印象がありますが、成人でもアトピー性皮膚炎を持つ方は少なくありません。特徴として、肌のバリア機能が低下しているため、適切な外用治療や生活習慣の改善が必要です。
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原因は何ですか?
アトピー性皮膚炎の原因には、遺伝的要因(いわゆる体質)と、発症や悪化に関与するさまざまな要因があります。
具体的には、刺激物や抗原への暴露、精神的なストレス、ライフスタイル、温度や湿度などの環境要因が挙げられます。また、食べ物や体調の変化も悪化の原因となることがあります。
治療はどうしたら良いですか?
治療方法には大きく分けて外用療法、光線療法、内服治療、注射剤があります。
外用療法:基本は、保湿剤によるスキンケアと適切な外用剤の選択です。最近ではステロイド以外の外用剤も選択肢が増えてきました。
光線療法:特定の波長の光には、湿疹の原因となる細胞を抑える働きがあります。当院では、専用の機械を導入しています。
内服治療:昔ながらの免疫抑制剤だけでなく、新しい治療薬も登場しています。
注射剤:価格は高めですが、副作用が少なく、有効性の高い薬剤です。
気を付ける生活習慣はありますか?
やると良いこと
毎日の保湿ケア:肌をしっかり保湿して乾燥を防ぎましょう。
バランスの良い食生活:栄養をしっかり摂ることで、健康な肌を保ちます。
適度な運動と汗の処理:運動は血行を促進しますが、汗をかいたらすぐにふき取りましょう。
適度な日光浴:肌に悪いイメージのある日光ですが、特定の波長は湿疹に有効です。
避けるべきこと
ゴシゴシ擦る、掻くなどの物理的な刺激:肌を傷つけ、症状を悪化させます。
ホコリやダニが多い環境:アレルゲンとなるため、掃除で清潔を保ちましょう。
合わない石鹸の使用や過度な洗浄:石鹸は肌に合ったものを使い、1日1回の洗浄にとどめましょう。
日々の小さなケアが、症状の改善や悪化予防につながります。