帯状疱疹は、水ぼうそうウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)によって引き起こされる皮膚の病気です。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、神経節に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再活性化することで発症します。主に体の片側に痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが現れるのが特徴です。
原因は何ですか?
帯状疱疹の原因は、水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化です。発症を促す主な要因には以下があります。
免疫力の低下:高齢者や疲労、ストレス、病気などが原因で免疫力が低下すると発症しやすくなります。
重病や薬の影響:一部の疾患やステロイド薬、免疫抑制薬の使用などで発症リスクが高まります。
症状はどんなものですか?
痛み:最初にチクチクした痛みやかゆみが出現し、その後、神経に沿って片側性に広がります。
発疹と水ぶくれ:体の片側(胸や腹部、顔など)に帯状に発疹や水ぶくれが現れます。
全身症状:場合によっては発熱や倦怠感を伴うこともあります。
治療はどうしたら良いですか?
治療は早期に開始することがとても重要です。以下の方法が用いられます。
抗ウイルス薬:ウイルスの増殖を抑えるため、早期の服用が推奨されます。
鎮痛薬:痛みを和らげるため、医師の指導のもとで使用します。
水疱や傷へのケア:適切な外用薬でめくれた皮膚のケアを行い、感染を防ぎます。
完治までに注意すること
帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったことのない人に水痘(みずぼうそう)として感染する可能性があります。特に小さな子どもや妊婦さんに感染させないように注意が必要です。
発疹をガーゼなどで覆う。水疱を触った手で、他の人を触らない。手指衛生を行うなど注意しましょう。
特に発熱を伴う場合は感染力が高いので、他の人との接触を極力減らしましょう。
帯状疱疹は適切な治療とケアで症状を軽減し、後遺症を予防することが可能です。早期対応を心がけましょう。
予防のために気を付ける生活習慣などはありますか?
免疫力を高める:バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。
ストレス管理:リラックスできる時間を確保し、過度な疲労を避けましょう。
予防接種:帯状疱疹ワクチンを接種することで(自費診療)、発症リスクを大幅に低減できます。